【体験記】教育訓練給付金(専門実践教育訓練)の申請をしてきました

教育訓練給付金

今回は、厚生労働省の「教育訓練給付金(専門実践教育訓練)」を受給申請をした体験談を記事にまとめました。制度の仕組みから、訓練前キャリアコンサルティングの準備・当日の様子、ハローワークでの手続きまで、実際に経験したリアルな情報をお伝えします。
実際に申請した方の体験記のようなものがネット上には少ないと感じたので、申請予定の方にとって、一つの参考になれば幸いです。

教育訓練給付金とは?

教育訓練給付金は、働く人のスキルアップ・キャリア形成を支援するために厚生労働省が設けた制度です。
指定を受けた教育訓練講座を受講・修了した場合に、支払った受講費用の一部(最大80%)が雇用保険から支給されます。
この記事では、私も受給する予定の「専門実践教育訓練」の受給手続き体験記をメインにお伝えします。

対象となる講座

通学などのスクール形式から自由な時間に学べるeラーニング形式まで様々なものから選べます。具体的には以下のようなものがあります。

  • 業務独占資格・名称独占資格の取得を目指す養成課程(看護師・社会福祉士・保育士・美容師 等)
  • 専門職大学院・大学院修士課程
  • ITスキル標準レベル4以上に相当するIT系講座
  • 第四次産業革命スキル習得講座(AI・データサイエンス等)
  • キャリアコンサルタント養成講座

より具体的には厚生労働省のホームページから検索することができます。検索画面内では期間や料金など細かい条件指定もできます。

初期選択では、「通学」にしかチェックがついていないのでご注意ください。

私が選択した講座

その中でも、私は以下の「株式会社キカガク」社の「AI・データサイエンス人材育成コース」を受講することにしました。(正確には講座を受講検討する中で教育訓練給付金制度(専門実践教育訓練)を知りました)

というのも、データエンジニアとして必須になりつつあるPythonの知識を学べるうえ、日々進化が著しい生成AIに特化した講座であることに魅力を感じたためです。そのうえ、講座受講後もeラーニングが受講し放題になったり、DODAによる転職サポートもあるなど充実したサポートが得られる点に惹かれたためです。必ずしも転職に特化しているわけではなく、フリーランスや独立を意識する方にもおすすめできると感じました。

期間は6か月間で、基本的にeラーニングでの実施です。自分でビデオを見るだけのスタイルではなく、定期的にZoomでも集合授業もあるとのことで、eラーニングだとモチベーション維持が難しい・だんだんと見なくなってしまうという心配のある方にもおすすめできそうです。(詳細な受講記録は別記事で記載しようと思います。)

ちなみに、厚生労働省の検索サイトでは直近3年度の受講者数や修了率も公開されていますので、ある程度ちゃんとした実績のある講座かどうかも知ることができます。

受給できる条件

給付金を受け取るには、雇用保険の被保険者期間に関する条件があります。 まず自分が対象かどうかを確認しましょう。

在職中でかつ
制度を初めて利用する方の場合
受講開始日時点で雇用保険被保険者期間が通算2年以上あること
在職中でかつ
制度を2回目に利用する方の場合
前回の給付金受給から3年以上経過していること
離職中の方の場合離職日から1年以内(延長できる場合あり)

制度は変わる可能性がありますので、厚生労働省のホームページで最新情報をご確認ください。

大雑把に書くと、在職中の方であれば2年同じ企業に勤めていればOK、という比較的緩い条件なのでほとんどの方が対象者になるかと思います。

いくらもらえるのか?

専門実践教育訓練の給付率は最大80%です。
まずは受講費用の50%が支給され、講座修了後に追加で20%(合計70%)が給付されます。
さらに講座受講後に給与が上がった場合はさらに追加で10%支給され、合計80%まで給付率が上がります。
最後の追加10%は受給条件が自分で制御できない(給与が上がるかどうかが条件なため)ので、基本的には70%補助が出るものと考えて、30%は自己負担と考えるのがよさそうです

全体の手続きフロー

専門実践教育訓練の手続きは複数のステップがあり、順番を間違えると給付を受けられなくなります。全体像やスケジュール感を把握してから動くことが重要です。

  1. 対象講座・受給条件の確認
  2. 訓練前キャリアコンサルティングの予約
  3. ジョブカードの作成
  4. 訓練前キャリアコンサルティングの実施
  5. ハローワークで受給資格確認(※受講開始日14日前までに)
  6. 講座受講開始

講座受講後の手続きは別記事でご紹介予定です。
この先は2以降のステップを順番にご紹介します。

訓練前キャリアコンサルティングの予約

この制度の一番の鬼門です。なにせ予約が非常に取りづらいです。

  • 都道府県によるのですが、ハローワークで平日日中しかやっていません
  • 毎日やっておらず、週2~3日で1日4枠ぐらいしかありません
  • 画面上はオンライン予約できることになっていますが、まず空いていません(というかやっていない?)

予約はこちらのWebサイト(下の方にボタンがあります)で会員登録のうえ、実施できます。

裏側はSalesforceのようですが、UIが独特で使いづらいです。
というか、そもそも空いているのが3週間後の平日午後とかがザラなので、ここで断念してしまう方も多いと感じました。

(上記のハローワークでは2週間後の平日にやっと予約が取れる感じでした。)

ですので、講座受講を決めたら予約を最優先で取る必要がありますので、早め早めに動きましょう。

ジョブカードの作成

訓練前キャリアコンサルティングの予約が取れれば、予約日までに「ジョブカード」というものを作成します。

一般的な転職だと「履歴書」「職務経歴書」(IT系だと追加で「スキルシート」)などがあれば十分ですが、ハローワークでは「ジョブカード」が標準なようで、これを作る必要があります。

ジョブカードは「履歴書」「職務経歴書」にはない、独特な記載項目もあるので使いまわしができません。
転職したことのある方なら前回の履歴書と職務経歴書を使い回せれば便利なのになぁ、と思うかと思いますが、別様式を作成しなければならないのが面倒です。
ジョブカードにある独特な記載項目には以下のようなものがあります。

  • 大事にしたい価値観、興味・関心を持っていること
  • 今後やってみたい仕事(職種)や働き方、仕事で達成したいこと
  • 今後向上・習得すべき職業能力や、その方法

ジョブカードは専用サイトで作成後、PDFにできますので保存・印刷しておきましょう。
加えて、PDFは訓練前キャリアコンサルティングの予約サイトにアップロードしてください。

訓練前キャリアコンサルティングの実施

訓練前キャリアコンサルティングの当日になりました。予約メールにもありますが、以下の持ち物が必要です。

  • ジョブカードを印刷したもの
  • 筆記用具(消えるボールペン不可)
  • 印鑑(シャチハタ不可)
  • 朱肉

予約の時間にハローワークに着いたら、受付に「訓練前キャリアコンサルティングに来た」旨を告げました。しばらくすると呼び出されて、面談開始です。

面談してくださった方はどうやら専門の相談員のような感じで、ハローワークの職員の方とは違うようです。面談内容自体はヒアリングがメインで、突飛なことは聞かれません。転職エージェントとの面談でも聞かれるような、経歴ややりたいことを一通り聞かれました。面接でもないのでリラックスして受ければよいと思います。
予約枠は1時間半でしたが、面談は20分で終わりました。最後にジョブカードに面談記録のようなことを記載してもらい終了です。

ハローワークで受給資格確認

時間の無い方は別日でも構いませんが、同じハローワーク内で申請までできますので、「受給資格確認」まで同日に済ませてしまいましょう。必要なものは以下の通りです。

  • 申請書
  • マイナンバーカード(運転免許証などでも代用できるかも)
  • 口座番号が確認できる通帳またはキャッシュカード
  • 写真2枚(3.0×2.4cm:免許証サイズ)

ハローワークの受付で、今度は申請したい旨を申し出ると別の窓口を案内されました。今度はハローワークの職員の方と手続きを行います。

申請書は当日もらって書いてもよいですが、ネットで事前作成できます。
ハローワークインターネットサービスで「教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票」と検索すると作成できます。リンクはこちら

申請すると「教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格者証」が発行されるとともに、次回の手続きについて案内を受けました。次回の手続きについてはまた記載致します。

講座受講開始

あとは講座受講先に代金の振込や申し込みなどをして受講を開始します。

まとめ

  • 訓練前キャリアコンサルティングの予約を最優先で実施
  • ジョブカードと申請書は事前にネットで作成しておくとスムーズ
  • 記事内で記載した持ち物を忘れずに

次回記事のご案内

受講後に実際に給付を受けましたら、その体験記も記載しますのでそれまでお楽しみに!

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